教習指導員は運転が上手い?


みなさまこんばんは

教習所に勤めた元の偉い人のブログ 2回目

今回のテーマは教習指導員の運転技量は高いのか?

世間一般のイメージはやや肯定的であると思われます。

しかし、答えはノーに近い

運転は理論と実践。

この記事を書いている2018年7月24日の時点で流行りの言葉を使えばPDCAをいかに回せるか。仕組みを理解して実際に行う。問題点を洗い出し、また試す。

35GT-Rの開発者 水野氏も車づくりの現場の人の車離れを嘆いていましたが、教習所業界にも同じことが言えます。

天才を除けば運転のPDCAを回した分だけ技量は向上する。しかしこれがなかなかできないのです。世にいう車離れは指導員にも当てはまることです。一昔前は本当に車はステータスでした。しかし今はもちろんそうではありません。
車やバイクを経済的事情、(指導員の給料が安い(都市部でもざらにある)など)から所有できない。また、興味関心の対象が多すぎて本当に車に興味のない者がいる。低い給料で本業にまでプライベートを割くことができない。
つまり指導員に車やバイクそのもの、あるいは興味がないので運転のPDCAは回せないのが現状です。

運転のPDCAは普段の通勤でも回せます。

教習所というのは基本的に路上検定の課題設定基準から「不便」なところに立地しています。
そして都市部でも埋立地等不便な立地のため、土地の確保、もっといえば職員用の駐車場の確保に難儀しない。車通勤が可能にも関わらず、上述の理由によりこれをしない、できない。
往復20km程度の通勤であっても自分の車で考えながら各種装置を「自分の時間で」毎日操作することがない。車やバイクからのフィードバックを活きた公道から受け取ることが出来ない。もちろん通勤以外など望むすべもありません。

よって、かなりの数の運転が下手な指導員が存在しています。

一般人とは異なり、運転教本、学科教本、運転免許試験実施基準。
運転に必要な体系がせっかく与えられているというのに。

また、残念ながら車が好きで「走りの車」を所有していても運転の運転のPDCAを回す頭のない者は下手。

逆のパターンもありますが、世の人の車離れをみればその比率はいわずもがな。ただし、元レーサー、某社のテストドライバー、新幹線を運んでいたという桁外れの実力者も存在します。
やはり玉石混交、一概に技量は規定できないのですが。

しかし、前述の水野氏の携わる車が必ずしも大多数に受け入れられるわけではないのと同様、指導員の運転技量など教習生からすれば意味のないことなのかもしれません。
残念ながら。

※指導方法に関しては別記しますが、これは各教習所で体系化されており単に運転経験が豊富なだけでは、絶対に初心者を育成することは不可能です。逆に体系化されたマニュアルをなぞれば、未熟な新卒教習指導員でもある程度初心運転者を形にすることは可能である。

また、教習所で教わることが役に立たないという人は、単に話を聞いていない、理解できていない。もしくは、本当にだめな指導員に当たり続けたことによる結果です。

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