Mスポーツの悪い乗り心地 ~BMWの駆け抜ける歓びとは~

みなさまこんばんは

6回目の今回は話題を変えてBMWという車について、Mスポーツ(Msports)でないBMWのクーペを所有する筆者が感じて、調べたことをまとめて述べていきます。

BMWの記事を読んで下さる方が多いようなので、別のページにまとめていきます。

http://bmwsonousohonto.com/

こちらもよろしく。

メーカー、というかBMWジャパンが伝えない不都合

さて、BMWのMスポーツってどうなの?

Mスポーツ(Msports)というBMWの乗り心地の悪いグレードでBMWにおける駆け抜ける歓びを考えてみたいと思います。

※Mスポーツ(Msports)とはBMWの車に設定されるグレードで大径化されたホイールに薄いタイヤ、硬い足回りを与えれた乗り心地の悪いBMWを指します。

結論から言えばほぼすべての人にはこのグレードは不要。Mスポーツ(Msports)は乗り心地が悪いだけ。

はっきりいって硬い。常識的な速度域では足の動きが悪く、車の上屋がゆすられる。90年代の走り屋の車のように。そういうのが好きな人なら良いですが・・・

高速道路では確かにノーマルサス仕様よりもどっしり感があり、事実一般の方でもその様な記述をされていますが、実はノーマルサス仕様でもドライビング・パフォーマンス・コントロールのスポーツモードの詳細設定で対応可能です。

かくいう筆者も納車が数か月してから詳細設定に気が付きました。

自動車の旋回における真善美 ~芸術学より~

自動車というのは自転しながら公転する乗り物でありますが、BMWの車は駆動方式を問わずこれが素晴らしい。絶対的なコーナリングスピードではなく、その「成立」した旋回姿勢が美しい。だからロールを抑えるためにバネを硬くしたMスポーツ(Msports)は多くの人にとって不要

わからないなら

ISBN4-13-082081-8

芸術学の13章を読みましょう。

ドイツ御三家のひとつBMW、そのキャッチコピーは駆け抜ける歓び。

そのおかげか、スポーティー、走りが良いというのが世間一般のイメージのようです。

そして日本でやたらと認知度の高いMスポーツ(Msports)、というグレードですが、駆け抜ける歓びはそこには必ずしも存在しません。

BMWが賞賛されるとき、一番に上げられるのは前後ほぼ50:50のFRレイアウトがもたらす運動性能、スムースなハンドリング、コーナリングマナーとなります。

で、Mスポーツ?なにそれ?提灯記事でもMスポーツ(Msports)を推していることはまれでしょう?よく読んでみればどこかに「言い訳」があるはずです。無条件に推すのはバイヤーズガイド位。

  • とにかく悪い乗り心地。

BMWが町中を走っている姿を注意して見てみましょう。90年代の走り屋の車のごとく、悪い路面に、または駐車場への段差乗り上げの際にゆすられているBMWがあるはずです。それがMスポーツ(Msports)。

もちろん車の中にいてもこの印象はかわらず。

しなやかさに欠けるMスポーツ(Msports)は乗り心地が悪い。

動きが1回で収まるから不快な感じはしないなどと言う方(自動車評論家(笑))もおりますが、普通の人からしたらそんなのいいから。

言い訳しながら乗るのですか?

BMWならやわらかいバネのグレードでも動きは1回で収まります。

タウンスピードでゴツゴツするのは特に女性は嫌がると思いますが・・・

  • 駆け抜ける歓びはどこにあるのか

みなさまは猫を撫でたことがありますか?

しなやかに見えてガチムチのボディ。猫脚とはまさにBMWを形容するためにあると思うのです。

もともと運動性能に優れる骨格なればこそやわらかい(しなやかな)脚でも相当な速度域でも破綻しない。すぐれた素性をもっているのにスポーティ=固い乗り心地という短絡的な発想でしなやかさにかける乗り心地の悪い足回りを選ぶことは情けない限りかと思います。

サーキットでプロが走らせでもしない限り大差ないでしょう。

そもそも町中で見かけるBMWのほとんどが200馬力ないですしね。

  • 固めた脚でどこを走る?

コーナリングスピードを高めるためか、見栄えの為か存じませんが、路面の凹凸に弱い、しなやかさに欠ける固い足回りです。ほぼすべての人の車歴のなかで峠道を攻める、ましてサーキットを走る時間などごくわずかでしょう。そのために同乗者や自身、あるいは配偶者との普段使いを棒に振るのは全くもってナンセンスです。

デートしないのデート?

固めた脚では短い期間で内装の異音も出やすいですし。

これからBMWとどのように過ごすのか?それを考えればMスポーツ(Msports)が必要な人はほぼ居ないはず。

あと、高速道路での安定性が・・・と仰る方がおられますが前述の通り、ドライビング・パフォーマンス・コントロールのスポーツモードでハンドルの重さとシフトタイミングを別々に設定できます。シフトタイミングをコンフォートのままハンドルだけを重くすることができるので、高速道路でどっしり感を出したければこれがおススメです。疲労低減に役立ちます。

よって、ここに高速道路での安定性を理由にmスポーツを選ぶ理由はなくなりました。

また、確かにMスポーツ(Msports)の足の方が動きの収束は早いのですが、そんなに運転が好きなら仮にある路面のうねりで動きが0.5秒で収まるのが1秒で収まるのなら、それを見越して運転すればよいのでは?

コーナリング中に跳ねるのが怖い?

そこを予測するのが上手というものです。

峠道でどれくらい車が跳ねるか?あるいは動きの収束を予測してコーナリング速度が下がったらそれはそれで良いではないですか。
そもそも一般道ではノーマルサスでもBMWの素性からすれば一回で免許が無くなる速度域までもっていけます。2シリーズのグランツアラーであっても。

サーキット?走らないでしょう、ほぼ全ての人は。

その設定に意味があるのか?

売れ筋のF30,31系 320iは184馬力、トルクが27.5kg/m

これがMスポーツ(Msports)になるとタイヤサイズは前225/45/R18、後255/40/R18

オプションの19インチだとなんと前225/40/R19 後 255/35/R19

たかだか184馬力に19インチも甚だ疑問ですが、後ろの幅が255とは。
で、そんなタイヤでどこをどうやって走るおつもり?

30系のアルファード/ヴェルファイアの最上級仕様、エグゼグティブラウンジも17インチです。
乗り心地をよくするのにはタイヤを分厚くしてクッション性を高めることが有用なことはTOYOTAもこの車で証明してくれました。

また、300馬力のCKV36スカイラインクーペはベースグレードでも前後225/50/R18です。これで200キロオーバーでのスラロームも十分可能です。

当たり前ですが、タイヤが太くなれば路面の変化をダイレクトに受け取るため乗り心地が悪い。Mスポーツ(Msports)はよくない

  • 鬱陶しい内装

Mスポーツ(Msports)を選択すると天井が黒くなるため圧迫感がきつい。

ただ、メッシュ地のシートは蒸れにくく良いかと思いますが。

皮のシートがダメな人はスポーツライン等をお選びください。

皮のシートが滑る?どんな運転してるのですか?きちんとシート合わせていますか?

となりにパートナー乗せることを想定した運転をしましょう。たとえどのような速度域であっても。

  • とにかく試乗を

標準サスとmスポーツサスをできればスムースな路面だけでなく、自分が普段よく運転する条件で乗り比べましょう。助手席に乗る予定の人と。すぐに答えは出ます。Mスポーツ(Msports)は必要ないと。

買うのは貴方

所有を前提としない自動車評論家(笑)とは異なり、通常は3年から5年、その車と生活を共にすることになります。購入するのは皆様です。しっかりと吟味しましょう。

販売のためか、Mスポーツ(Msports)を褒める記事ばかり見られるのでこのようなことを書いてみました。Mスポーツ(Msports)と言えばその外観も売りですが、アルピナや本家Mシリーズを見るとやはり中途半端。

街中をしぶとく走ってるBMWてMスポーツ(Msports)じゃあないでしょ?

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