教習所に勤めた元偉い人のブログ 3回目
早くも雑談
みなさま漫画は好きですか?
私は大好きです。
初心者に運転を教える立場、あるいは教習所にいた偉い人が取り上げる漫画として適切か否かはさておき。
車関係で人気の漫画といえば、しげの秀一氏の頭文字D、それに続くMFゴーストかと思います。
しかし、この人の漫画、このブログを読んでいただける方には賛同いただけるかと思いますが・・・クルマ版ドラゴンボール、といった感が否めず、クルマの操作ではなく「運転」の参考にはし辛いところがあります。現にMFゴーストでは閉鎖された公道が舞台ですから。
唯一素晴らしいと思ったのは運転ではなく「操作」に関する部分。
頭文字D 第30巻のゴッドアームこと城島俊也のセリフ、ラインは目的ではなく結果に過ぎない
これはハンドル操作の基本だと思います。
カーブを見る、クリップとそこに対するハンドル量を考える、走ってみる、その時のタイヤへの負担、自身の不快感を感じ取る、カーブ全体から立ち上がりの速度を把握する。把握した情報を基に次の走りに応用する。
それを繰り返して出来上がったラインが最適解と言える
まあ、走りのPDCAを回す、その結果ですね。
REVSPEED、youtubeなどで勉強する価値ありです。
さて、話がそれました。
お題の楠みちはる氏の湾岸ミッドナイト、という読み物です。
ちなみにこの作家、NAVICARSというオトナ向けの雑誌で特集が組まれたりもしています。
NAVI CARS Vol.32 2017年11月号【電子書籍】
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この楠氏の作品は前述のしげの氏とは異なり暴走行為を走り屋という言葉で正当化しません。
(まあ、公道300km/hの走りを題材にしているのですが)
もっと言えば運転に限らず世の中のことすべてにおいて「言い訳」をしません。
自身の行いに覚悟と責任を持てと。
遠い未来かもしれないが、自分の行いは良いことも悪いこともすべて返ってくると。
教習所に勤めた筆者が過去に無謀な運転もしつつここまでゴールド免許を維持できたことはこの作家の作品あってのことかと思います。
そこで筆者なりに名言を抜き出して解説したいと思います。
湾岸ミッドナイト第5巻より
湾岸MIDNIGHT5巻【電子書籍】[ 楠みちはる ]
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一般車を巻き込まない
走る時間は平日未明
暴走族ではない
純粋に走りを追及している
いくら理由をつけても無理だ
公道で300km/hを追及する
どう考えたって反社会的で狂った行為だ
これですね、筆者が走り屋気取りのときも間抜けな確信犯でした。
何も暴走行為だけでなくたとえば一時不停止などにも当てはまります。
どんな屁理屈をこねようが、軽微であろうが違反は違反です。
自身の行いには覚悟と責任が必要です。
そこがわからない人はダメでしょう。
法律は性悪説が基本
各人の判断基準に任せていられない
道路交通法の第一義は危険の防止
そういうことです。
法律を犯すということは。
某頭文字Dは正反対の考えですよね?
走り屋は一般道ではマナーが良いとか、そういうのはいいから
ん?一時停止?もちろん停止線を超えないように停まって下さい。
教習所の職員としてもこの作家の考え方は強く推奨できます。
お分かり?おかわり?
REV SPEED 2018年7月号【電子書籍】[ 三栄書房 ]
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頭文字D30巻【電子書籍】[ しげの秀一 ]
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